アジングの楽しさ 〜 さあアジングを始めよう!

2018年9月22日

尺アジ
▲防波堤で釣った尺オーバーのアジ。このサイズになると最高に楽しい。もちろん小さくても楽しい!

アジングとは

アジングとはルアーでアジを釣ることです。別の名を最高に楽しい釣りとも言います。

アジといえば究極の大衆魚。特別珍しい魚ではありません。釣るとなると普通なら餌を使ったサビキ釣りが主流です。これをあえてルアーで釣る。隣でサビキ仕掛けで釣ってる人が毎回鈴なりにアジが釣れてるその横で、ルアーを使って一匹ずつ丁寧に釣り上げていく。どうしてサビキで釣らないの?ってしょっちゅう聞かれては、いやあ、とりあえずルアーで。と、答えに困ってしまう。でも、なぜかルアーでのアジにこだわる。それがアジングです。

アジングの魅力

アジングの魅力はなんといっても繊細さと豪快さです。

普通の釣りでは考えられないほどの細い超高感度のラインを使い、超軽量ジグヘッドで、ピンピンの極細ロッドを使って海中を丹念に探っていきます。ウキなどは一切使いません。遠投するためのキャロ(オモリ)も最低限です。手元から海中のフックまでダイレクトに繋がっていて、手元に伝わる感覚だけで勝負していきます。使うラインは髪の毛より細いPE0.4号以下。操るジグヘッドは0.4gで1円玉の半分もありません。

アジのアタリは呆れるほど小さく、慣れるまではアタリに気づかないこともしばしば。超高感度のタックルが僅かなアタリを手元に伝え、体が条件反射で激しくアワセを入れる。途端にアタリとはうらはらに豪快な引きが始まり、ドラグが鳴って止まらず全身にアドレナリンが駆け巡る。最高の瞬間です。

アジは口元が弱く、フックが口の横や下に掛かるとバレたりします。バレない唯一の方法は、固い上アゴにフッキングさせること。そして、上アゴにフッキングさせる方法はアアリの瞬間に素早くアワセるしかありません。アタリの瞬時にアワセる。ほんの一瞬たりとも待ちません。0.5秒も遅れれば上アゴにかからずバラすか、フッキングすらできないでしょう。アタリから食わせの間など一切とらないのがアジングなのです。そのためにアジング中は常に気が張り詰め、全神経を手元に集中しています。

僅かに重くなる、僅かに軽くなる、カサっと何かがこすったような感触、モワっと一瞬止まるような感覚、ラインが切れたと錯覚するほどふっと軽くなる感覚。アジングのアタリはとてもバリエーションに富み、そのどれもが一瞬でもアワセに躊躇するとフッキングに至りません。怪しいと思ったら考える前に即アワセ、とはよく言ったものです。高感度タックルでのアジングでは、遠投したラインが波間に揺られる時ですら違和感を感じ取れるほどです。波にアワセを入れてしまうことなんか日常茶飯事。かすかなアタリに瞬間でアワセ、明らかな生体反応が返ってき、フッキングを確信したときの嬉しさは最高。豪快なやりとりから釣り上げたアジの上アゴに見事にフックが掛かっていたときの満足感もまた格別です。

アジングの時間帯は夜です。周囲も海中も真っ暗です。ただ漆黒の海にルアーを投げ、イメージする場所にアジがいることを信じて誘い続けます。着底まで30秒以上もかかる深い海底で、真っ暗な海中に大きなアジが潜んでいるかも。こんな真っ暗の海中で、あんな小さなルアーが見えるのだろうか?と不安になることもありますが、信じて探っていくと、不意にアジ独特の、本当にかすかなアタリが。。考えるより先に手がアワセを入れる。遙か遠くのボトム付近で強烈な引きとともに暴れ出すアジ。ああもう最高。言葉にできない。

アジングはなんといってもライトルアーゲームだし、仕掛けもシンプルなので、いろいろな道具がコンパクトで、大げさな道具がいりません。餌も使わないから、釣りの最中に必要な道具は全部ライフジャケットのポケットに入ってしまう。釣行時に道具が少ない、軽いといった点もアジングの魅力です。

さらに、アジングは嬉しい外道が沢山釣れます。同じ道具でアジを始めとしてメバル、カサゴ、サバ、カマス、ムツ、ベラ、ネンブツダイが釣れます。あと、掛けるのに苦労したけど深夜にボトムで尺(30cm)近いキスも釣ったことがあります。

食べてもうまい点もアジングの魅力。刺身に、タタキに、フライに、塩焼きに、干物まで。小さなアジはリリースするので南蛮はできませんが(笑)おいしそうでしょ!もちろん家で待つご家族も大喜び間違いなし。家族を家に置いて、自分だけ最高の夜を楽しんだ罪悪感も吹っ飛びます。

アジのサイズについては、普通に釣れるアジゴから、デカアジまであります。どれもアジングで釣れます。一般的に20cm以下のアジをアジゴ、20cm〜30cmを中アジ、30cmを超えると尺アジ、40cmを超えるとギガアジと呼んだりします。引きは20cm台後半のサイズからは別格で、力強い引きを味わえます。尺を超えると尋常じゃない引きで頭が真っ白になります。アジングではまず目指すサイズは尺アジ。尺アジを釣ると一つの到達点という感じです。そして最終的には4ocmオーバーのギガアジ。かくいう私の過去最高サイズは38cm。。。いつかは夢のギガアジを釣る!楽しみは尽きません。

なんだかアジングの魅力を語り出すとキリがないので、このあたりにしておきます。まあ要約すると、とにかくアジングはすんごく楽しいよってことです。皆さんも、もし少しでも興味が沸いたなら是非。とてつもなく楽しいアジングワールドへようこそ!

 

アジングに興味が沸いた、始めてみたい、という方のためにいろいろまとめました。よかったらこちらも是非。

アジング道具の選び方 〜 ロッドからルアーまで

アジングの仕掛け キャロ、ジグ単、メタルジグ